分娩の際に重い脳性まひになった出生児に補償金が支払われる産科医療補償制度の対象が、2015年1月から原則、「在胎週数32週以上、かつ出生体重1400グラム以上」に拡大する。これに伴って、今後は1分娩当たりの掛け金も見直される。同制度はどう変わるのか、改めて整理する。【松村秀士】
厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会は先月に開いた会合で、同制度の一般審査基準の補償対象を在胎週数「33週以上」から「32週以上」に、出生体重を「2000グラム以上」から「1400グラム以上」に見直すことを決めた。これにより、補償対象者数の推計値は最大719人となり、現在の最大623人より90人以上増える見通しだ。
(残り1703字 / 全2017字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】