国家公務員共済組合連合会の横浜南共済病院(横浜市金沢区)では現在、古くなった病棟の建て替えを進めている。同病院では、建築のプロにすべて任せるのではなく、医療のプロである医師や看護師ら病院職員が、働きやすい新棟づくりに積極的に参加。病棟のあるべき姿を構想して設計図に反映させたり、建設中の建物に入って壁の位置を調整したりしてきた。さらに、今年2月に完成した一部病棟で、実際に看護師が働きやすくなったかを効果検証した。【佐藤貴彦】
同病院では、地上8階建ての新棟の建設を2011年に開始。16年の完成を目指し、工程を2期に分けて作業を進めている。第1期の工程では、駐車場だった場所に新棟の一部を建設。第2期では、旧棟を取り壊して跡地に新棟の残りをつくり、第1期で建てた新棟とつなげる計画だ。第1期の病棟は既に完成。取り壊す予定の病棟にいた患者らを収容し、今年2月に稼働した。この新棟の構造には、職員の現場の視点が反映されている。
(残り2282字 / 全2714字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】