ニコチン依存症に対する治療は現在、3か月かけて行う5回1セットが保険適用となっている。中央社会保険医療協議会(中医協)が2009年度に実施した調査では、5回の治療をすべて終了して禁煙できた患者は28%だった。このうち、1年後も禁煙を続けているのは半数以下の49.1%。禁煙とその継続の難しさを示すデータだ。一方、東京衛生病院では、3か月後に禁煙できた患者は65%と2倍超、1年後の禁煙続行率は64.1%に上る。日本禁煙学会で理事を務め、薬剤師として同院の禁煙外来を担当する宮崎恭一氏に、治療の実際とその根幹にある思いを聞いた。【香西杏子】
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