横浜市緑区にある療養型の元気会横浜病院(326床)は、現在36歳の北島明佳理事長の下、職員全員で院内の改善に取り組んでいる。一般企業の経営の質を改善するのに用いるプログラムを医療機関に導入する「クオリティクラス認証」の制度などを利用して、経営者からパート職員までが、今のやり方が最善かどうかを常に考えて見直す風土を培った。【佐藤貴彦】
「どんなに小さいことでもいいから、改善して」-。北島理事長は2008年から「環境整理」に取り組み、職員にそう呼び掛け続けている。
北島理事長が今のポジションに就いたのは、06年4月。横浜病院は全床が介護療養病床だったが、同年6月には、介護療養病床を廃止する法律が成立。これまで通りの経営は続けられないという強い危機感があり、患者に選ばれる病院に変革する方法を探していた。
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