「病院に行くと疲れる」-。病院の機能を重視した無機質な空間が、ただでさえ不安を抱く患者を疲れさせる。そこに着目し、アートの力で病院を過ごしやすい空間にする「ホスピタルアート」の導入が広がりを見せている。10年以上にわたって、その普及に努めてきたNPO法人アーツプロジェクトの森口ゆたか代表は、「生も死も預かる病院は、人間らしい環境であるべきだ」と話す。実際に導入している施設を取材すると、自然や和の要素をうまく取り入れ、温かみのある空間にする工夫がなされていた。【坂本朝子】
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