日本病院団体協議会(日病協、議長=武久洋三・日本慢性期医療協会長)は6日の代表者会議で、中央社会保険医療協議会の西澤寛俊委員(全日本病院協会長)の後任として、日本精神科病院協会の長瀬輝諠副会長を厚生労働省に提案することを決めた。中医協の委員は、「地域医療の担い手の立場を適切に代表し得ると認められる者の意見」に配慮し、厚労相が任命することになっている。提案通りに長瀬氏が任命されれば、病院代表の中医協委員は万代恭嗣氏(日本病院会常任理事)と2人になる。
長瀬氏は2011年、邉見公雄氏(全国自治体病院協議会長)の後任候補にも浮上。日病協が長瀬、万代両氏を提案し、最終的に万代氏が任命された経緯がある。武久議長は6日の会議後の記者会見で、「精神科病院の代表者が、診療報酬を討議する中医協の場で一度も委員になったことがない。(日精協は)かなり説得性のあるご意見だった」と、長瀬氏に決めた理由を説明した。
ただ、長瀬氏は現在68歳で、2期目の続投が難しい可能性もある。審議会の運営に関する国の指針では、70歳以上の高齢者を原則として委員に任命しないことになっている。中医協委員の任期は1期2年で、再任は2回まで。【兼松昭夫】
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