「社会システムには慣性の力が働く。日本の医療システムも例外ではなく、四半世紀以上も改革が求められているにもかかわらず、20世紀半ば過ぎに完成した医療システムが、日本ではなお支配的なままである」
社会保障制度改革国民会議(国民会議)報告書の医療・介護分野の記述は、このように始まる。この文言の後には、医療・介護サービスの提供側にも患者や利用者の側にも、2025年に向けてさまざまな変化を求める“変革のシナリオ”が続く。8月21日には、報告書に基づく法令改正などのスケジュールが閣議決定され、秋の臨時国会や来年の通常国会からは関連の法改正が続く見通し。その大本となる報告書を読み解く。【大島迪子】
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