中央社会保険医療協議会の「DPC評価分科会」の会合が28日開かれ、厚生労働省は2014年度診療報酬改定に向けた機能評価係数2の見直し案を提示した。現在は6つある係数のうち、データ提出係数のベースとなる「データ提出指数」の評価を、副傷病名の記載が著しく少ない場合などに新たに減点するといった内容。一方、「カバー率指数」「複雑性指数」「救急医療指数」については、現在の評価方法を継続するとしている。
データ提出指数は、DPC対象病院による正確なデータ提出への評価。現在は、「部位不明・詳細不明コード」が全体の20%以上を占めなければ、満点(1点)が付く。ただ、分科会では「適切なDPCデータの提出はDPC対象病院として当然」といった意見があり、減点対象の拡大を提案した。
厚労省案によると、次の報酬改定では、これまでの「原則満点」の仕組みを維持。その上で、▽副傷病の記載件数が著しく少ない▽同じ病院に入院する同じ患者なのに、性別や生年月日などのデータが異なったり、これらの内容が一連の入院で変わったりするデータが一定以上ある▽「EFファイル」の「入院基本料の算定回数」と、「様式1」の「在院日数」が異なるなど、様式ごとの記載内容に矛盾がある-といった場合に、データ提出指数を減点するかどうかを検討する。
副傷病に関しては、診療報酬の支払いに関係するものしか記載しない病院があるという。厚労省の担当者は会合で、記載が「著しく少ない」の解釈を、「(支払いに関係のない副傷病を)ほとんどとか、全く(記載しない)という意味」と説明した。
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