9月1日は「防災の日」。多くのカルテや調剤情報が津波で失われた東日本大震災を機に、医療データの防災対策に関心が高まっている。中でも、特にその有効性がクローズアップされているのが、「電子お薬手帳」だ。現在、大手の調剤薬局各社が相次ぎリリースしているのに加え、8月19日には、ソニーが参入を発表。ほかにも、地域単位の取り組みが各地で進むなど、盛り上がりを見せている。【烏美紀子】
1つは、スマホなどに専用アプリをダウンロードし、レセプトコンピューター(レセコン)から出力される調剤明細書などに印刷されたQRコードを読み取るというもの。もう1つは、個人認証用のカードを用いるタイプで、調剤情報はレセコンから薬局のPCやタブレットに送られ、IDなどで個人とひも付ける。患者側も、自宅のPCやスマホなどからオンラインでログインすることで、情報の閲覧や管理ができるようになっている。
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