あと数か月で誕生日を迎えるおばあさん。その日を境に医療費の自己負担が3割から1割に下がるとしたら、これまで躊躇していた白内障の手術も受けてみる気になるかもしれない。月に1度だった診療所通いも増やすかも-。
“健康はお金に替えられない”とはいえ、医療機関への受診も財布の中身をまったく気にせずに決めているわけではない。70歳になると、自己負担が3割から1割になる現在の制度。お年寄りたちの受診行動を分析したサイモン・フレーザー大(SFU、カナダ)の重岡仁・アシスタントプロフェッサーによると、興味深い現象が浮かび上がる。
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