「救急救命医、1年で10人退職」-。大阪府の大阪狭山市にある近畿大医学部附属病院で、この1年間に救急医の退職が相次いでいたことが4月上旬、関西の新聞紙上で報じられた。その翌週には、神戸大医学部附属病院(神戸市中央区)でも、同様の事態が起こっていたことが発覚。いずれも、ER(救急救命室)型の救急医療システムの導入に端を発した、医師間の方向性の違いだった。近年、大学病院で増加するER型の救急医療。先端医療を担う大学で、このシステムは定着するのか-。各病院への取材を通して、今後の課題を探った。【敦賀陽平】
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