肥満の人は「現在重視」「計画の実行段階になると後回し」「将来の損失に無頓着」といった“選択の癖”がある-。行動経済学の視点から見ると、肥満のような、長期の生活習慣との関連がはっきりした不健康状態は、「早く得られる小さな利益」と「遅れてしか手に入らない大きな利益」の選択行動の結果ととらえることができるという。大阪大社会経済研究所の池田新介教授は、肥満の人に多く見られる特徴を、医学ではなく、この“選択の癖”の側面から分析してきた。
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