後発医薬品の使用促進が大きな政策目標として掲げられてから10年以上がたった。その間さまざまな政策が打ち出されてきたが、いまだに後発薬の使用は限定的だ。もし医師が患者の自己負担額を考慮するのなら、後発薬がもっと広まってもよさそうだが、現実には25%ほどにとどまっている。
なぜ後発薬は選択されないのだろうか。医師は何を考えて先発薬と後発薬の間の選択を行っているのだろうか。患者の自己負担額? それとも医師の収入に寄与する薬価差益? 40種類の医薬品に関するレセプトを基に分析した東大大学院経済学研究科の飯塚敏晃教授によると-。
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