人口84万人のうち、75歳以上の高齢者は6.5万人(2012年)。これが30年には14万人と2.2倍になる-。神奈川県のど真ん中、厚木市や海老名市、座間市を含む「県央医療圏」は、全国でもトップクラスのスピードで高齢者が増加する地域だ。加えて、人口当たり医師数は全国平均の約6割と極めて少なく、現状では救急などで課題を抱える。土地を用意し、救急を担う病院を誘致する座間市、救命救急センターの設置を目指す民間の海老名総合病院。医療圏内の事業者たちが考える改善策と将来の姿は-。
急速な高齢化の中で、これまで以上に地域の人口動態や医療提供体制に則した個別のビジョンを描かなくてはいけなくなる。特徴ある二次医療圏を取り上げるシリーズの第1回。神奈川県の県央医療圏は、将来に目を向ける余裕のない、緊迫した状況にある。【大島迪子】
(残り1997字 / 全2355字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】