風疹が近年にない規模で流行しており、院内感染対策がますます重要になっている。医療機関には感染症の患者が訪れており、感染の危険をなくすことはできない一方で、感染症にかかると重症化しやすい基礎疾患がある人や高齢者、妊婦も多く、院内での感染拡大は絶対に防がなければならない。そこで重要になるのが、予防接種の徹底だ。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、対象者を3つのグループに整理して、それぞれにどのように予防接種を受けさせたらよいかを提言している。【高崎慎也】
まず予防接種を受けなければならないのは病院職員だ。国立国際医療研究センターでは今回の風疹の大流行を受け、患者に直接接する医師、看護師、受付職員などを対象に院内感染対策を実施。はしか、風疹、水痘、おたふくかぜの抗体価を測定し、不十分な人には予防接種を行った。
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