診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会の会合が24日開かれ、2014年度に実施する診療報酬改定でのDPC病院3群の取り扱いをめぐる議論に入った。分科会によるこれまでの議論では、3群に含まれる専門病院や中小病院を別グループにすべきだという声も上がっているが、この日は現在の1-3群のグループ分けを維持すべきだという意見が大勢を占めた。3群の取り扱いをめぐる議論は今後も継続し、分科会としての見解を今年秋ごろに固める。
厚生労働省はこの日、3群の病院による診療実績の集計データ(「1日当たり包括範囲出来高実績点数」)を、病院のタイプや病床規模別に示した。
タイプ別では、「がん専門病院」(入院患者の40%以上ががん患者)が「3群全体」の値を上回ったが、「専門病院」や「その他の病院」はほぼ横並び。病床規模別の診療実績にも大差はなかった。さらに、DPC対象病院のグループ分けが行われる前後でも、これらのデータに大きな変化はなかった。
意見交換では、美原盤委員(美原記念病院長)が、専門病院を別グループにするよう改めて主張したが、緒方裕光委員(国立保健医療科学院研究情報支援研究センター長)は、「ある程度ばらつきがあるのは仕方がない」と述べた。金田道弘委員(社会医療法人緑壮会理事長)と三上裕司委員(日本医師会常任理事)も、3群の細分化に反対した。
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