菊名記念病院(218床、神奈川県横浜市)の心臓血管外科の運営するフェイスブック(FB)のファンページが、注目を集めている。現在、ページの更新情報を購読しているファン数は3838人(4月11日現在)。FBを広報ツールの一つとして利用する病院も多い中、全国的に見てもそれほど大規模ではない同院の、それも心臓血管外科という一診療科の取り組みが、ここまで注目を集めているのは、なぜなのだろうか。【島村友太】
写真は、菊名記念病院心臓血管外科ファンページで、最も反響の大きかった投稿の一つ。石油メーカーのサラリーマンを経て心臓血管外科医となった、同科の奈良原裕さんが経験した、人生における「寄り道」について、同科部長の尾頭厚さんが、率直な思いをつづったものだ。この投稿を見て、医療関係者、患者をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ3600人もの人が、記事内容に共感を示したことを表す「いいね!」をクリックし、100人近くの人が感想を寄せた。
こうした記事投稿は、週1回程度行われる。ページの運営者は現在、尾頭さんと奈良原さんの2人。記事投稿で大切にしていることについて、尾頭さんは「正直でいること」を挙げる。「自己満足を書き並べてもつまらない。正直な本音を投稿して、さまざまな人とやり取りできたら面白いと思っています」(尾頭さん) 次ページ≫ ページの狙い・投稿のポイントとは?
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