DPC対象病院による診断群分類の適切なコーディングを促そうと、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(分科会長=小山信彌・東邦大医学部教授)は3日、コーディングの精度向上に取り組む5病院からヒアリングを行った。医師が入力した内容を診療情報管理士が確認する仕組みを取り入れた結果、「部位不明・詳細不明」コードが大幅に減ったなどの報告があった。
脳神経外科がメーンの中村記念病院(504床)では、医師のほか診療情報管理士4人(常勤)や医事課のスタッフらがコーディングに関与。患者の入退院時や、月替わりに医師が入力した内容を、診療情報管理士らが確認することにしている。DPC制度に参加した当初は40%を占めていた部位不明・詳細不明のコードが、こうした仕組みを取り入れた結果、5%前後に減ったという。
DPC対象病院による適切なコーディングの推進は、次の診療報酬改定に向けた検討課題の一つで、厚生労働省は、現場向けのコーディングマニュアルを早期に導入したい考え。ヒアリングでは、マニュアル案に対し「医療資源名に関する記載が分かりにくい」などの声があり、同省ではこれらを参考に正式なマニュアル作りを進める。【兼松昭夫】
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