ドクターヘリや高規格救急車の運用が全国的に広がる中、現場や搬送中に治療が可能な「モバイルICU(集中治療室)」が注目のテーマになりつつある。先月下旬に長野県内で開催された日本集中治療医学会学術集会でも、ドクターヘリに搭乗して救命活動に当たっているフライトドクターらが、重症患者の搬送システムに求められる役割や機能について意見発表を行うなど、航空機や車両のモバイルICU化をめぐる議論が活発化している。だが、医療機器の電源確保や、搬送する航空機や車両に対する医療機器の電磁干渉といった問題点も多い。急患搬送で航空機を積極的に活用する米国の事例などを交え、システム導入の課題を探った。【新井哉】
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