この1週間の医療・介護業界のトピックスや動きをキャリアブレイン「医療・介護CBニュース」の記事から振り返ります。
16日、野田佳彦首相の衆院解散に伴う総選挙の投開票が行われ、自民党が圧勝しました。日本医師会(日医)の横倉義武会長は19日、社会保障費の自然増圧縮をめぐって自民党の安倍晋三総裁と選挙前に意見交換したことを明らかにし、新政権が自然増を機械的に削減することはないとの見方を示しました。
20日には厚生労働省の「チーム医療推進会議」が、医師・歯科医師の指示の下で看護師が実施する特定の医療行為(特定行為)を、45項目とすることで大筋合意しました。(日付は掲載日)
16日投開票の衆院議員総選挙で自民党が圧勝した。民主党は議席を大きく減らし、厚労相経験者では現職の三井辨雄氏(北海道2区)をはじめ、細川律夫氏(埼玉3区)、小宮山洋子氏(東京6区)も落選した。
民主厚労議員惨敗、自民は復活-三井厚労相が落選、小宮山、細川両氏も
【18日(火)】
三井厚労相は閣議後の記者会見で、「大臣を拝命してまだ2か月少し。少しずつわたしも本格的に勉強できるのかなという時期でしたから、そこはちょっと心残り」と無念さをにじませた。
就任2か月で落選の厚労相、無念さ隠せず
日本病院会の加盟病院を対象とした調査によると、DPC対象病院の包括部分の評価を決める「医療機関別係数」は、医療機関群が「2群」か「3群」かによって大きな差が表れなかったという。
DPC病院2群と3群、係数に「大差なし」-日病調査
【19日(水)】
日医の横倉会長は定例会見で、社会保障費の自然増圧縮をめぐって自民党の安倍総裁と衆院選前に意見交換していたことを明らかにし、自然増の機械的な削減は今後行われないとの見方を示した。
日医の横倉会長「自然増削減もうない」-衆院選前に安倍氏と意見交換
薬事・食品衛生審議会の薬事分科会は、持田製薬の高脂血症治療薬エパデールのスイッチOTC薬(医療用医薬品から一般用医薬品への転用)を承認した。患者に自覚症状の少ない生活習慣病領域でのスイッチOTCは初めて。
エパデールOTC、薬食審分科会で承認了承-生活習慣病で初のスイッチOTCに
厚労省は中央社会保険医療協議会の費用対効果評価専門部会の会合で、医療技術の費用対効果評価を行う際に算出する費用の範囲について、医療技術そのものの費用と、検査費用など関連する医療費を含む公的医療費を原則とする案を提示した。
【中医協】費用範囲は原則公的医療費を提案-費用対効果評価で厚労省
医師臨床研修の課題を検証している「医師臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」が、2015年度からの新制度導入に向けた検討課題をまとめた論点整理案を大筋で了承した。論点整理案では、必修の診療科目などについて両論併記にとどめた。
15年度の新臨床研修制度導入へ論点整理- 医道審部会で13年中に結論
厚労省は、昨年の救急搬送人員が過去最多を記録したことを受け、救急医療体制を充実させる方向で検討に入った。年度内にも検討会を開き、患者の受け入れ体制や、救命救急センターの機能強化などについて、委員から意見を求める方針だ。
厚労省、救急医療体制の充実を検討-過去最多の搬送人員受けて機能強化へ
【20日(木)】
厚労省の「チーム医療推進会議」は、「直接動脈穿刺による採血」や「気管カニューレの選択・交換」など、45項目を特定行為に位置付けることで大筋合意した。
看護師の特定行為、45項目で大筋合意-チーム医療推進会議
【21日(金)】
国立感染症研究所感染症情報センターは、10-16日の週の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数は1.17人で、全国的な流行入りの指標となる1.0人を超えたと発表した。
インフルエンザ、全国で流行入り-感染研
政府の新型インフルエンザ等対策有識者会議の分科会が、中間取りまとめ案を大筋で了承した。医療法上の許可病床数を超えて入院患者を受け入れることを想定し、どれほどの超過入院が可能かを国内発生前に試算しておくよう求めている。
新型インフル発生前に「入院可能数試算を」-政府有識者会議・分科会が中間取りまとめ
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