政府は27日、「社会保障制度改革国民会議」（国民会議）の15人の委員を発表した。中央社会保険医療協議会の前会長で、社会保障審議会医療保険部会の部会長を務める遠藤久夫氏（学習院大経済学部教授）のほか、高齢者医療制度改革会議の委員だった宮武剛氏（目白大大学院生涯福祉研究科客員教授）らが選ばれた。月内にも初会合を開く。

　国民会議は、先の通常国会で成立した社会保障制度改革推進法に基づいて設置されるもので、医療分野では後期高齢者医療制度の見直しなどが焦点となる。国民会議での審議の結果を踏まえ、政府は来年8月21日までに、必要な法制上の措置を講じることになっている。

　委員は次の通り（敬称略）。
　伊藤元重・東大大学院経済学研究科教授▽遠藤久夫・学習院大経済学部教授▽大島伸一・国立長寿医療研究センター総長▽大日向雅美・恵泉女学園大大学院平和学研究科教授▽権丈善一・慶大商学部教授▽駒村康平・同大経済学部教授▽榊原智子・読売新聞東京本社編集局社会保障部次長▽神野直彦・東大名誉教授▽清家篤・慶應義塾長▽永井良三・自治医科大学長▽西沢和彦・日本総合研究所調査部上席主任研究員▽増田寛也・野村総合研究所顧問▽宮武剛・目白大大学院生涯福祉研究科客員教授▽宮本太郎・北大大学院法学研究科教授▽山崎泰彦・神奈川県立保健福祉大名誉教授 【敦賀陽平】

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