中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・学習院大教授)は22日の総会で、ファイザーの腎細胞がん治療薬インライタ錠など、6成分10品目の薬価収載(28日付)を了承した。
通常、成人には1回5mgを1日2回経口投与する。患者の状態により適宜増減し、1回10mg1日2回まで増量できる。メーカーのピーク時売上高予想は63億円。
また、田辺三菱製薬の2型糖尿病の治療に用いる国内5成分目のDPP-4阻害薬テネリア錠の薬価は、20mg1錠207.70円。薬価算定組織は、日本ベーリンガーインゲルハイムのトラゼンタ錠の1日薬価に合わせて算定した。
通常、成人には20mgを1日1回経口投与。効果が不十分な場合は、40mg1日1回に増量できる。ピーク時売上高予想は456億円。
アステラス製薬の前立腺がん治療薬ゴナックス皮下注用は、80mg1瓶2万3693円など。最類似薬のアストラゼネカのゾラデックスLAの1日薬価に合わせて算定された。
通常、成人には初回240mgを1か所あたり120mgずつ腹部2か所に皮下投与。2回目以降は、初回投与4週間後から維持用量として80mgを腹部1か所に皮下投与し、4週間間隔で投与を繰り返す。ピーク時売上高予想は88億円。
このほかの薬価と、ピーク時売上高予想は次の通り。
グラクソ・スミスクラインの抗パーキンソン剤レキップCR錠、8mg1錠941.40円など、60億円▽富山化学工業/エーザイの関節リウマチ治療薬コルベット錠/ケアラム錠、25mg1錠150.50円、61億円▽アストラゼネカの気管支拡張剤オーキシス9μgタービュヘイラー28吸入、252μg1キット(9μg)1660.00円、42億円―。【津川一馬】
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