【第120回】高階恵美子さん(参院議員)
7月11日の参院選で初当選を果たした高階恵美子議員(自民)は、前職の南野知恵子氏に続き、看護界から約20年ぶりに誕生した新人だ。初当選から1か月半がたち、看護分野にとどまらず、よりグローバルな視点での政策提言に意欲を見せる。目指すのは、20年後に暮らす人たちが楽しさを実感できる社会保障制度の構築だ。(兼松昭夫)
7月11日の参院選で初当選を果たした高階恵美子議員(自民)は、前職の南野知恵子氏に続き、看護界から約20年ぶりに誕生した新人だ。初当選から1か月半がたち、看護分野にとどまらず、よりグローバルな視点での政策提言に意欲を見せる。目指すのは、20年後に暮らす人たちが楽しさを実感できる社会保障制度の構築だ。(兼松昭夫)
―高階議員が初当選を果たした参院選から1か月半が経過しました。現在の心境はいかがでしょうか。
7月20日に頂いた当選証書が、とても大きかったですね。この証書自体はただの紙切れですし、授与式も単なる事務的な儀式にすぎないかもしれません。だけど、わたしにとっては何よりも重いものです。立候補を決意してから初当選を果たすまで、30か月間にわたるわたしの活動を総括し、次のステップのスタート地点に立てることを証明するものだからです。参院議員は、それぞれ専門的な見地に立ち、しっかりと地に足を着けて政策提言するのが役割です。これからは、継ぎはぎではなく20年後の社会環境に対応できる社会保障制度を考えていきたいと思っています。
看護界はこれまでに、参院議員として3人の先輩を送り出しています。わたしは、先の参院選に出馬せず政界引退した南野知恵子先生に続く4人目の看護系参院議員です。南野先生の初当選が1992年なので、わたしはこれに続き看護界がほぼ20年ぶりに参院に送り出した新人議員ということになります。ただ、選挙活動中にはこうした感覚は全くなく、歴史的な転換点に自分が立っていると気付いたのは、7月30日の初登院のころでした。その日以来、使命感は日を追うごとに大きくなっています。
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