民間最大級の病院グループ「徳洲会」の創設者で、7月10日に亡くなった徳田虎雄さんの「お別れの会」が23日、東京都内で開かれ、医療関係者や一般の人たち約1,600人が献花した。【兼松昭夫】
会場には、「徳田虎雄理事長の手帳」や生前の写真などがパネル展示され、故人を偲んだ。
「愛郷無限」「有言実行」「人間主義」「全力投球」。
「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会へ」。
パネルには、徳田さんが好きだった言葉も並んだ。
この日午前に開かれた式典では、徳田さんの親族や徳洲会幹部らが献花を行い、招待された亀井静香・元衆院議員は「自分のことはさておいて、自分の身はさておいて、人のため、人のために尽くした」などと弔辞を述べた。
徳田さんは1973年、大阪府松原市に「徳田病院」(現在の松原徳洲会病院)を開院。75年には医療法人徳洲会を設立し、理事長に就任した。
90年には奄美群島区から衆院選に出馬し、初当選したが、2002年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断を受け、闘病中だった。
12年の衆院選を巡る徳洲会グループの公職選挙法違反容疑事件を受け、13年10月に理事長を退任した後は、グループの運営に一切関与していなかった。
徳洲会グループは現在、全国で77病院や診療所35カ所、介護老人保健施設42カ所などを運営している。
【関連記事】
【関連キーワード】