日本医師会の松本吉郎会長は15日の定例記者会見で、「かかりつけ医機能」の発揮を促す制度の整備を盛り込んだ全世代型社会保障の関連法案が閣議決定されたのを受けて、「かかりつけ医」を患者が複数持つのは自然だとの認識を示した。「かかりつけ医」を持つことを国民に義務付けたり、「かかりつけ医」を国民に割り当てたりする仕組みには反対した。【兼松昭夫】
法案に盛り込まれた「かかりつけ医機能」の発揮を促す制度の整備は、▽医療機関が都道府県に「かかりつけ医機能」を報告する制度の創設▽住民や患者が医療機関を適切に選択できるように支援するため、都道府県ごとの運用が2007年4月に始まった「医療機能情報提供制度」の充実・強化-が柱。
法案は、政府が10日に閣議決定し、国会に提出した。新たな報告制度の具体的な枠組みや、医療機能情報提供制度の見直しの内容などは厚生労働省の検討会などで議論する。
それをにらみ、松本氏は15日の会見で
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