健康保険組合連合会がまとめたメンタル系疾患に関するレポートによると、躁うつ病など気分障害の2020年度の有病率(医科入院外)は平均2.11%で、1人当たり医療費は2,664円だった。有病者の年代別の構成割合は、男性では40歳代と50歳代で全体の6割超を占めた。女性では40歳代(27.9%)が最も高かった。【兼松昭夫】
調査は、1,250組合の被保険者1,452万人分の20年度の電算処理レセプト(医科・調剤の計1億1,905万件)が対象。気分障害のほか、▽統合失調症、統合失調症型障害・妄想性障害▽神経症性障害、ストレス関連障害・身体表現性障害-について、月ごとの有病者数や1人当たり医療費などを入院・入院外ごとに調べた。
その結果、気分障害の入院外での有病率(年平均)は男性2.11%、女性2.10%で計2.11%だった。
有病者の年代別の構成割合は、男性では「40-49歳」30.8%、「50-59歳」30.4%、「30-39歳」20.0%などで、40歳代と50歳代で6割超を占めた。女性の最高も「40-49歳」(27.9%)で、以下は「30-39歳」25.6%、「20-29歳」21.7%などだった。
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