「かかりつけ医機能」を有効に発揮していると考えられる好事例を横展開するため、全国の病院や開業医、地域医師会などの事例集を医療の専門家らによる検討委員会がまとめた。在宅医療を継続できる体制を作るため地域や院内で役割分担を進めるクリニックや、入退院する患者の情報共有を独自のガイドブックで支援する医師会など19の事例を盛り込んだ。【兼松昭夫】
写真はイメージ
事例集の作成は、厚生労働省が2021年度に行った「かかりつけ医機能の強化・活用にかかる調査・普及事業」の一環。ほかの医療機関や介護事業所と円滑に連携するなどの好事例を集めた。
医療法人SIRIUSいしが在宅ケアクリニック(三重県四日市市)では、在宅医療を継続的に提供できるようにするため院内外で役割分担を進めてきた。
院内では、計画書など医師による書類作成や見直しを医療事務のスタッフが補助している。医師が医療に専念できるようにするためで、カルテの記入も複数のスタッフが代行している。夜間対応を除けば、医師は午前8時-午後5時の勤務体制を実現できているという。
一方、地域での役割分担は、
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