日本外科学会は、外科医の地域偏在の対応策について「遠隔手術の導入が重要」だとして、学術界と産業界、行政が協力して研究を進めていることを明らかにした。また、予期せずに起きた合併症によって外科医も精神的・肉体的に疲弊しないよう、外科医療補償制度(無過失補償制度)の創設を厚生労働省に働き掛ける考えも示した。【松村秀士】
同学会は、地域ごとに見ると毎年の外科希望者が数人の県が少なくなく、その地域では外科診療がストップしてしまう可能性があると説明。また、都道府県や大学をまたいだ連携を行わなければ、外科分野の地域医療を維持できない段階まで来ている所もあると警鐘を鳴らしている。
その上で、外科医の地域偏在の対応策として「遠隔手術の導入」を挙げ、産学官が連携して相互にサポートし合う体制の重要性も指摘している。
■手術への報酬評価、外科医にインセンティブ付与を
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