健康保険組合連合会は28日、1,387組合全体での2022年度の経常収支が2,770億円の赤字になるとする早期集計の結果(概要)を発表した。後期高齢者医療制度などへの拠出金が2,080億円減少し、赤字幅は前年度に比べ2,258億円縮小する。【兼松昭夫】
健保連の佐野副会長(28日、厚労省)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い20年度の高齢者医療費が減り、拠出金の精算後に1,445億円の戻りがあったためで、「一時的かつ極めて異例な減少」だとしている。
ただ、人口の多い団塊世代が22年から25年にかけて75歳以上になり、医療費の急増が見込まれる。そのため健保連では、高齢者拠出金が23年度には2,600億円増え、財政が急激に悪化するとみている。
佐野雅宏副会長は厚生労働省内で開いた記者会見で、
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