日本医師会の中川俊男会長は27日の記者会見で、財務省が創設を提言している「かかりつけ医」の認定制度について、「医療費抑制のために国民の受診の門戸を狭めるようなことであれば認められない」と述べた。また、患者ごとに相応しい「かかりつけ医」が誰であるかを「数値化して測定すること」はできないとの考えも示した。【松村秀士】
中川会長は、各地域で「かかりつけ医」がさまざまな形で機能を発揮し、患者との信頼関係を築いて日本の医療を守ってきたと説明。その上で、「こうした日本の財産を制度化で一刀両断に切り捨てることになってはならない」と訴えた。
「かかりつけ医」を巡っては、13日の財政制度等審議会の分科会で、財務省がその機能を備えた医療機関を認定する制度をつくることを提言した。これは、政府が6月ごろにまとめる骨太方針2022への反映を目指した主張。
■かかりつけ医の役割・機能、日医が見解提示
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