小倉記念病院(福岡県北九州市小倉北区、656床)の病院長・永田泉氏と、井上貴裕氏(千葉大学医学部附属病院・副病院長、病院経営管理学研究センター長、ちば医経塾塾長)が、病院経営について対談した。【編集・齋藤栄子】
対談は2月24日オンラインで実施。永田泉氏(左)、井上貴裕氏
井上(敬称略):ご経歴について。
永田:1975年に京大を卒業。北野病院(大阪市)で研修したのち、京大医学部を経て、長崎大医学部脳外科教授を務めた。現職の小倉記念病院はこの4月で8年目になる。当初は5年の任期だったが理事会で期限が撤廃されて、今も理事長と病院長を兼務している。そろそろ次の代へ引き継ぐべき時期ではないかと考えている。
小倉記念病院は、1916年に京大の医師と小倉の開業医が協力して、京大の関連病院として設立された。戦後、国の施策により社会保険病院(現・JCHO)となり経営は朝日新聞西部本社に委託された。その後、2004年には経営母体が変更され、一般財団法人平成紫川会が開設者となった。
これに伴いJCHOから離脱する費用として国に40億円を支払う必要も生じた。しかし2010年には無事、現在の場所に新築移転することができ、現在に至っている。
井上:循環器内科で実績を誇るが、もともと循環器の病院として始まったのではないのか。
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