2022年度の診療報酬改定では、「かかりつけ医機能」を整備した医療機関が初診の患者に算定する機能強化加算の算定要件を見直す。また、外来医療の機能分化を進めるため、紹介状なしに大病院を受診した外来患者からの定額負担の徴収を「紹介受診重点医療機関」(一般病床200床以上)に新たに義務付ける。【川畑悟史、兼松昭夫】
機能強化加算は、専門的な医療機関へ必要に応じて患者を紹介するなど「かかりつけ医」が行う初診への評価として18年度に新設された。地域包括診療料や地域包括診療加算、在宅時医学総合管理料など「かかりつけ医機能」を評価する報酬を届け出たり、健康管理の相談に応じることなどを院内掲示したりする診療所と許可病床200床未満の病院が、全ての初診患者に80点を算定できる。
「かかりつけ医機能」の報酬は、これまで届け出のみを求め、算定実績までは問われなかった。しかし、地域包括診療料か地域包括診療加算を届け出ているのにそれらを半年間、全く算定していないケースがあることが中央社会保険医療協議会の診療報酬改定結果検証部会の調査で分かり、支払側が問題視した。
そのため22年度の改定では、
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