健康保険組合連合会(健保連)は19日、2020年度の経常収支が2,952億円の黒字になるとの決算見込みを発表した。コロナ禍での患者の受診控えなどで保険給付費が大きく減少したことなどが影響し、収支額が前年度と比べて454 億円増加、7年連続の黒字となる。しかし、21年度は保険料収入が依然として低迷する一方、保険給付費が回復することから、一転して赤字になるとの見通しも示した。【松村秀士】
健保連が、全1,388組合の20年度決算見込みを集計した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、保険料収入が8兆1,841億円と、前年度よりも0.7%減少した。一方、支出では高齢者拠出金が3兆5,457億円と3.2%増加したが、保険給付費が3兆9,065億円と5.1%も減少。これらにより、経常収支は2,952億円(前年度比454億円増)のプラスとなった。
■「本質的な問題は変わらず」-佐野副会長
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