療養病棟入院基本料1を届け出ている病院のほとんどが医療の継続と治療による回復を目的とした入院患者を受け入れており、医療の必要がなく看取りのための入院に対応している病院は2.4%しかないとする調査結果を、日本慢性期医療協会(日慢協)が公表した。全体の在宅復帰率は64.5%で、患者の多くが自宅や介護施設に移行していたことも明らかにした。【松村秀士】
6月の中央社会保険医療協議会・総会では、療養病棟の退棟先の55%が「死亡退院」だったとのデータが示され、支払側委員がその割合の高さを問題視していた。日慢協は今回の調査結果を基に、「療養病棟1では医療提供度の高い患者を回復させ、在宅復帰を目指す病棟機能を果たしている」との見解を示している。
調査は、療養病棟入院基本料1の病院に入院している患者の状態像を把握するのが目的。日慢協が7月に会員を対象に実施し、同基本料1を届け出ている135病院(1万2,821床)から回答を得た。入院患者数は1万1,656人。
■死亡前の医療、酸素療法やモニター測定など多数
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