地域医療構想の実現に向け、厚生労働省は、医療機能ごとの将来の病床数などを盛り込んだ「具体的対応方針」を再検証する対象病院での見直しの進み具合を把握することを決めた。また、民間も含めたそれ以外の医療機関での対応方針の策定や、地域医療構想調整会議での話し合いの現状なども確認する方針だ。【松村秀士】
こうした方針を、厚労省が29日の「地域医療構想及び医師確保計画に関するワーキンググループ」(WG)の初会合で提案し、了承された。同省は、新型コロナウイルス感染症への医療機関での対応状況に配慮しながら、各地域で調整会議を主催する都道府県などとも協議し、具体的な工程の設定を検討する。状況把握の方法は今後詰める。
WGでは構成員から、同省が再検証の対象病院での取り組み状況に関する報告を都道府県に求めるべきだとの指摘や、地域医療構想の理念に反するような事案が散見されるとし、それへの対策を求める意見などがあった。
(残り483字 / 全883字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】