米バイオジェンとエーザイは8日、共同開発した「ADUHELM」(一般名アデュカヌマブ)が、米国食品医薬品局(FDA)の迅速承認を取得したと発表した。アルツハイマー病の症状の悪化を抑制する作用が認められた世界初のAD治療薬となる。日本では昨年12月10日に承認申請しており、2021年中の承認もありそうだ。【ライター 設楽幸雄】
アデュカヌマブは、ヒトモノクローナル抗体で、アルツハイマー病(AD)の原因の1つとされ、臨床症状の悪化抑制の予測可能性が高いバイオマーカーとしての、脳内のアミロイドβプラークを減少させることが、臨床試験で実証された。
迅速承認は、そのデータに基づくものだが、承認の要件として、今後、検証試験により、臨床的有用性の確認が必要とされた。
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