許可病床数400床以上で地域包括ケア病棟入院料2・4を届け出る病棟の4割が2020年7月、一般病棟から転棟した患者割合の要件をクリアできなかったことが、地域包括ケア病棟協会の調査結果で明らかになった。また、同入院料(管理料)1・3の届出病棟の約4分の1が、在宅医療の提供に関する2つ以上の実績要件を5月に達成することができなかった。同協会は、「(20年度診療報酬)改定直後の厳しい時期にコロナ禍に見舞われ、一定以上の病棟で施設基準が満たされなかった」と指摘している。【松村秀士】
同協会は、20年10月16日から11月13日にかけて会員の全病院を対象に調査を実施。「地域包括ケア病棟票」に関して75病院から回答を得た。
許可病床数400床以上で同入院料2・4を届け出る病棟について、一般病棟から転棟した患者割合の要件の達成度を調べたところ、20年度上半期で「未達」が最も多かったのは7月で40.0%。それ以外の月はいずれも20.0%だった。
20年度の診療報酬改定では、地域包括ケア病棟を持つ許可病床400床以上の病院への評価を見直した。同入院料2・4の施設基準に、院内の一般病棟から転棟した患者が6割未満であることを加えた。
■地ケア入院料1・3、約2割が「2つ以上の実績」未達
(残り556字 / 全1092字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】