全国医学部長病院長会議がまとめた大学病院の2020年度8月までの経営状況調査によると、全国138の大学病院(分院56を含む)の医業利益は、7月までの赤字から転じて8月は3.8%の黒字となった。しかし、4-8月の累計では、959億円の赤字で依然として厳しい状況が続いており、大学病院の機能回復・維持のため、一層の財政支援を求めている。【ライター 設楽幸雄】
国立大学病院43病院、公立大学病院9病院(分院1病院含む)、私立大学病院86病院(分院55病院含む)の状況。
8月は黒字となったが、外来患者延べ数は、8月も前年同月比11.6%減と、7月に続いて2桁のマイナス。入院患者延べ数も、8月9.3%減で、やはり2桁に近いマイナスの状態だ。
このため、医業収入は2,621億9,700万円で、前年同月比4.3%の減少となっている。一方、医業費用は2,523億2,700万円で、1.5%減となった。
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