国民健康保険中央会は29日、国保連合会審査支払業務統計の2020年9月審査分をまとめた。8月診療分の結果で、患者数の目安となる総件数は7,994万1,903件で前年同月比6.1%減となった。平日数が前年同月比で7月と同様に1日少なかった中で、減少幅は7月より縮小しており、患者数は戻りつつある。医療費は2兆1,904億円で前年同月比4.0%減。減少幅は7月より縮小した。【ライター 設楽幸雄】
国民健康保険、退職者医療、後期高齢者医療の8月診療分の結果で、6月診療分以降、件数、金額とも、前年同月比の減少幅が徐々に回復しつつある。
件数は、4月13.3%減、5月15.7%減と2桁のマイナスが続いた後、6月には5.1%減と大きく回復した。6月は平日数(土曜日を除く)が2日多かったことが大きく影響しているが、それを差し引いても、回復に転じたとみることができるようだ。
7月は、逆に平日数が1日少なかった中で、7.0%減にとどまった。6月からは減少幅が拡大したが、平日数が少なかった分を考慮すると、実質的には6月以上に回復していたと考えられる。
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