社会保険診療報酬支払基金は27日、第23次審査情報提供事例(6例)を公表。インスリン製剤4種類の「妊娠糖尿病」への使用、MRSA用薬リネゾリドの「多剤耐性結核」への使用、放射性医薬品テクネピロリン酸キットの「心シンチグラムによる心疾患の診断」への骨シンチグラムの用法・用量での使用を、それぞれ審査上認めることとした。厚生労働省は、これを26日付の医療課長通知で地方厚生局などに伝えている。【ライター 設楽幸雄】
保険診療での医薬品の使用は、承認された効能・効果及び用法・用量でなければならないが、その薬理作用に基づいて処方された場合には、診療報酬明細書の審査で、学術的に正しく、また、全国統一的な対応を行うこととされている。
これを踏まえて、支払基金は、審査情報提供検討委員会で検討し、適応外での使用が認められたものについて、審査情報提供事例として公表している。
今回の6事例のうち、4種類のインスリン製剤について、「妊娠糖尿病」への使用を認めることとしたのは、糖尿病診療ガイドライン2019を参考にしている。
使用時の留意事項でも、日本糖尿病学会のガイドラインなどの情報を参考にすることを求めている。
(残り574字 / 全1070字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】