社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険連合会による4-6月診療分の累計は、件数が4億6,097万件で前年同期比16.0%減、医療費は9兆2,727億円で7.5%減となった。また、6月診療分の合計は、件数が1億6,529万件で9.5%減、医療費は3兆2,507億円で2.2%減となった。件数は、入院外と歯科が2桁のマイナス。6月は平日数が前年同月に比べ2日多く、減少幅が少なめに出ており、コロナの影響は依然として続いている。【ライター 設楽幸雄】
支払基金審査分と国保連審査分の医療費をまとめると、厚生労働省の「最近の医療費の動向」よりは少なめだがほぼ近い数値となる。支払基金のデータは、社会保険診療分が個人負担を除いた給付費となっていることが要因だ。
それでも、医療保険医療費全体の傾向を把握することができる。
4-6月診療分の累計では、件数が2桁の16.0%減となった中で、医療費は7.5%減にとどまった。だが、その中でも、入院外は10.2%減、歯科は10.9%減と2桁のマイナスになった。
件数が、入院外は16.9%減、歯科は18.9%減と、大幅なマイナスとなったためだ。一方、入院は10.9%減、調剤は14.1%減と2桁ではあるが少なめだった。件数全体の16.0%減は、入院外と歯科に引きずられたものだ。
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