全国健康保険協会(協会けんぽ)は2020年度4-6月の医療費の動向をまとめた。医療費の伸び率は、新型コロナウイルス感染症の影響で、4月が前年同月比11.1%減、5月12.7%減と2桁のマイナスの後、6月は2.9%減にとどまり、4-6月は8.8%減となった。6月は平日数が前年同月より2日多かったことが影響しており、1人当たり医療費は、実績3.0%減に対し、稼働日数補正後は6.5%減となっている。【ライター 設楽幸雄】
協会けんぽの医療費は、19年度は7兆3,682億円で、厚生労働省が概算医療費としてまとめている医療保険医療費43.6兆円の約17%。また、19年度の伸び率は5.4%で、概算医療費の伸び率2.4%を3.0ポイント上回った。
協会けんぽ医療費の伸び率は、15年度6.6%、16年度2.4%、17年度5.1%、18年度3.1%、19年度5.4%と推移しており、概算医療費の伸びを3ポイント程度上回る伸びとなっている。
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