IQVIAがまとめた2020年4-6月期の医薬品市場統計(薬価ベース)によると、国内の医療用医薬品の売上高は2兆5,797億9,000万円で、前年同期比2.5%減となった。コロナの感染拡大と4月の薬価改定の影響を受け、病院(100床以上)、開業医(100床未満)、薬局その他の全てがマイナスとなった。中でも、開業医市場は6.9%減と大きな落ち込みを見せた。【ライター 設楽幸雄】
20年4-6月期の医療用医薬品市場は、19年10月の消費税改定(2.40%引き下げ)に次ぐ4月の薬価改定(4.38%引き下げ)という、予定されていたとはいえかつてないマイナス要因があったのに加え、新型コロナウイルス感染の急速な拡大という不測の事態にも見舞われた。
コロナ感染拡大が始まった1-3月期は0.2%とわずかながらプラスだったが、4-6月期は、19年1-3月期(0.3%減)以来のマイナスになるとともに、一気に2%を超える規模となった。最近では18年7-9月期の3.5%減に次ぐマイナス幅だ。
(残り562字 / 全999字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】