日本透析医会などの関係3団体は、5日の午前8時現在で新型コロナウイルスに感染した透析患者が計104人おり、うち18人が死亡したことを明らかにした。原疾患別の感染患者で最も多かったのは糖尿病性腎症(36人)で、次いで多かったのは、慢性糸球体腎炎(23人)や腎硬化症(12人)などだった。【松村秀士】
感染患者数を公表したのは、日本透析医会と日本透析医学会、日本腎臓学会の「新型コロナウイルス感染対策合同委員会」。
同委員会によると、新型コロナに感染した透析患者の年代別では、「70歳代」が34人で最も多く、これに「80歳以上」(24人)、「60歳代」(18人)、「50歳代」(15人)などと続いた。
感染者の透析歴を見ると、最も多いのが「1-5年未満」(22人)で、「5-10年未満」は21人、「1年未満」は15人おり、透析歴10年未満の感染者が半数以上を占めている。
感染した104人のうち、37.5℃以上の発熱があったのは81人。他の症状は、咳嗽が48人、鼻汁が20人、咽頭痛が18人、頭痛が16人など。また、胸部X線で42人、胸部CTで53人の肺炎像が見られた。
■無症状患者へのPCR検査、適応基準も明示
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