健康保険組合連合会と全国健康保険協会は、超高額薬ゾルゲンスマの保険適用が決定されたことを評価する一方、今後の人口減少と高齢化の進展の中で国民皆保険制度を維持していくためには、既存医薬品の給付範囲について、除外も含めた見直しを早急に検討すべきとのコメントを発表した。市販品類似薬を保険診療下で相対的に必要度が低下したものと位置付け、給付除外または償還率変更の検討に着手すべきとした。【ライター 設楽幸雄】
ゾルゲンスマの保険適用を決定した13日の中央社会保険医療協議会・総会後に発表したもの。
1億6,700万円となったゾルゲンスマについては、「1回の投与で高い効果が期待されているため患者にとっては保険適用を待ち望んでいた新薬」と評価し、「このような新薬は、適正な価格での速やかな保険適用を通じて、患者への適切な医療を確保することが何よりも重要」との考えを示した。
「個人で負担しきれないリスクを確実にカバーしていくことは共助の仕組みである公的医療保険制度の責務」だとしている。
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