グローバル製薬企業の2020年第1四半期決算の発表が始まった。新型コロナウイルスの影響は、世界レベルでも処方の長期化などによる一時的な需要の拡大をもたらしているようで、トップ10に入るノバルティスとアッヴィの両社が、2桁の増収となった。しかし、4月以降も感染拡大の影響が続く中で今後の見通しは立てにくい状況だ。ノバルティスは通年では第1四半期のプラス影響は解消されるとみている。【ライター 設楽幸雄】
■ノバルティスは先買い需要で2桁の増収・増益、通年では平準化見込み
世界3位のノバルティスは、売上高が11%増の12,283百万米ドル、営業利益は22%増の2,744百万米ドルとなった。
COVID-19の影響は、先買いにより、売上高で4億米ドル、営業利益では費用減少と合わせて4億米ドルのプラス効果があった。
しかし、これらの影響は、いずれも20年の残りの期間中に解消される見込みとしている。
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