国内製薬大手一角の第一三共が27日、2019年度決算を発表。売上高は5.6%増の9818億円、営業利益は65.8%増の1388億円となった。COVID-19による製造や物流面への大きな影響はなく、また、製品処方への影響も限定的だとした。20年度は薬価改定やアルツハイマー薬「メマリー」の特許切れなどの影響があり、1.2%の減収を見込む。COVID-19の影響見込みは困難として織り込んでいないが、世界的な活動制限が第2四半期まで続けば、売り上げで3-5%のマイナス影響と予測している。【ライター 設楽幸雄】
COVID-19の事業への影響については、製造・物流面では各国の政策や規制、また取引先の状況などを精査し、原材料調達や製品輸送への影響の最小化、安定的な製品在庫の確保に努めているとした。国内の各工場は27日時点で通常稼働している。
このため、安定供給への大きな影響は出ていない。
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