新型コロナウイルス感染拡大を受け、不足するサージカルマスクなど感染防護用品について、全国老人福祉施設協議会(全国老施協)が介護現場で使える代替品を広報している。感染症専門医の監修の下で作成し、濃厚接触者や感染の疑いのある要介護者へのケア提供のための参考として示しているもの。【吉木ちひろ】
全国老施協は、感染防護用品がなくなりそうになる前に所轄庁などに確認するよう呼び掛け、それでも確保できない場合の参考情報として、▽マスク▽エプロン・ガウン▽手袋▽フェイスシールド・ゴーグル-の代替品と、感染予防のためのポイントを整理して示している。自治医科大医学部感染免疫学講座臨床感染症学部門講師/附属病院臨床感染症センター感染制御部副部長の笹原鉄平氏の監修の下、作成したという。
サージカルマスクについては、感染リスクの高い喀痰吸引の際などに使用するために備蓄を推奨。それ以外の理由で感染エリアに入る際には、あごまで覆うことができる布マスクの着用を勧めている。また、布マスクで喀痰吸引を行う場合には、ラップやビニルシートを用いて、鼻と口の前に「垂れ幕」を作成して固定するよう勧めている。この際には、ビニルなどに触れないこと、着用時に目の方にずれないよう使用前に試すこと、手袋やガウンを脱ぐたびに、手指消毒した後にマスクからビニルなどを取り外して、ビニルを触った後も手指を消毒することなどを注意喚起している。
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