製薬企業のMSD(東京都千代田区)は17日、抗うつ剤「テトラミド錠10mg」の自主回収を開始した。溶出が遅くなることによって体内への吸収が遅れ、効果の発現が遅延する可能性が否定できないことへの対応で、今後の出荷も停止する。返品は、3月31日まで。【松村秀士】
MSDや医薬品医療機器総合機構(PMDA)によると、同錠10mgに関する安定性モニタリングで、2つの製造番号の製品の溶出性が承認規格に適合しないという結果を得た。その他の製造番号の流通製品でも、溶出が遅くなることで吸収が遅れ、効果の発現が遅くなる可能性がある。
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