健康保険組合連合会はこのほど、2017年度「業態別にみた被保険者の健康状態に関する調査」の結果を公表した。建設業では高血圧や糖尿病の治療薬の使用割合が高いが、メンタル系疾患の有病者割合は情報通信業が高い。習慣的な喫煙者の割合を見ても、運輸業と労働者派遣業では20%以上の差があったり、肥満該当者の割合も最高と最低では約25%の開きがあるなど、業界ごとに傾向が見られた。【大戸豊】
調査は、17年度の特定健診・特定保健指導データとレセプトデータを基に、業態別に被保険者の健康状態や服薬の状況、メンタル系疾患の有病者割合を概観している。健康状態と服薬状況は、特定健診の問診回答と健診検査値を基に40-74歳を対象とする。メンタル系疾患の有病者割合は、全年齢が対象となっている。
特定健診データは341万4064人(男性236万7326人、女性104万6738人)、レセプトデータは1568万892人を基に集計している(調査項目により、対象者数は異なる)。
■食事が不規則な宿泊業・飲食サービス業
生活習慣については、「朝食を抜くことが週に3回以上ある」者の割合を見ると、「合計」が22.6%なのに対し、高い割合を示す業界は、(1)宿泊業・飲食サービス業40.8%(2)食料品・たばこ製造業30.0%(3)運輸業29.5%-だった。
一方低いのは、(1)電気・ガス・熱供給・水道業14.0%(2)複合サービス業18.0%(3)金融業・保険業18.1%-だった。
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